同人誌即売会と恋の記憶 – 第01話

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 今日は、私のごく個人的な只の思い出話になります。役に立つ情報などではなく、またベタベタなタイトルですみません。
 そう、今回の話題はタイトルにあるとおり、同人誌即売会の思い出になります。何だか、昨日の記事と流れが同じになってしまうのですが、今日、たまたま、とあるマイピクさんとTwitter上で同人イベントの話題になって、これをふと思い出した次第です。

 私が、同人誌即売会のイベントに足を踏み入れるようになったのは中学一年生の秋頃が最初です。当時所属していた中学校の美術部の先輩たちに連れて行かれたことがきっかけです。余談、この先輩たちですが、今の言葉で言ういわゆる”腐女子”に該当する方々だったのですが、その時代にはまだそんな言葉もなく、また私自身がまだ、そういう世界の存在すら知らない時代です。
(ちなみにこの後、この先輩たちに無理やり少年キャラ同士のXXXな同人誌、いわゆるBL本を見せ付けられて、驚いて泣いて逃げてしまったのは、今では笑い話です。)

みやこめっせ

 同人誌即売会といっても、地元・京都市内の某所(現在は”みやこめっせ”と呼称されている)でやっている総スペース数が1000から1500ほどの規模の小さいものでしたが、何も知らない当時の私が、その世界の空気を味わうには十分なものでした。それ以来、そんなに頻繁ではないにしろ、定期的にイベント会場に足を運ぶこととなりました。

 それから数年後のことです。大学3回生の夏頃、私はようやく一般参加ではなく、サークル参加をするようになりました。大学時代、私は大学の漫画研究会に入って、自分でイラストや漫画が描けるようになって(まあ、画力はかなり低かったですが・・・)、先輩たちから簡単なコピー本の作り方を教わって、アニメイトで道具をそろえて、自分だけでもコピー本を作る能力を身につけた上でやっとのサークル参加です。
 まあ、私がサークル参加するイベントといえば、あいかわらず地元・京都のイベントか、少し足を伸ばしてインテックス大阪に行くのがやっとのレベルの活動でした。当時、貧乏学生の私には色々な事情でお金が無くて、京都から東京の大きなイベントに参加するのは夢のような状態でした。
 それでも私は楽しく活動をしていました。もしかしたら今の私もその気持ちに変わりは無いかもしれませんが、私にとってイベントを楽しむ条件としては必ずしもイベントの規模が大きくメジャーなものである必要がなかったからです。ただ自分たちで本を作って、それをいろんな人に見てもらう、別に買ってもらえなくても手に取ってさえもらえたらそれでいい、私にはそれぐらいの思いしかありませんでした。

 イベント参加時の品目ですが、私は主にコピー本ばかりを作っていました(後はペーパーを用意したぐらいなので)。
 ですが、コピー本といえど、最低でも20Pぐらいにはなる様にしていたし、表紙もカラーコピー機を使いました。なかなか一人で賄い切れなかった事も多かったので、サークルの同級生や後輩にゲストとしてイラストを何枚か描いてもらったりもしてました。
 自分がイラスト・漫画を描くときの楽しみ、仲間からの協力を得て本を作る楽しみ、この頃の活動は、後から何度振り返っても本当に本当に楽しかったです。
 時には、自分よりゲストをお願いした後輩の方がイラストのレベルが高くて焦ったこともありました。お願いするスケジュールが急過ぎて怒られることもありました。大学のクラブBOXのコピー室に夜遅くまで篭る事も多々ありました。

【当時作っていたコピー本の同人誌】

  • PCゲーム「ONE~輝く季節に~」の同人誌
  • TVアニメ「機動戦艦ナデシコ」の同人誌
  • SEGAサターンゲーム「サクラ大戦」の同人誌

 また結果はいつも大体何種類かの一次創作・二次創作のコピー本(単価100円~300円)をいずれも10冊用意して7冊ぐらいまでは売ることはできましたが、結局一度として完売にはできませんでした。創作だけだと2~3冊になったり、やはり、力及ばずでした・・・。
(あ、後は隣のサークルさんと本の交換とかもしてましたね。。)

 しかしながら、今となっては、どれもこれも思い出せば涙がこぼれるようないい思い出です。もし、戻れるものならば、もう一度この時代に戻りたいです・・・。

 さて、そうこうして、さらに数年たち、私は社会人になり、普通に就職した結果、時間も無くなったことから、同人誌を作ることもできなくなり、以前のようにまた一般入場だけするようになりました。かろうじて、家でイラストを描く時間を確保し、こうして私のお絵描きの活動場所はインターネット上へと移行していくこととなりました。

 が、ここでお話を括ってしまうと、

「あれ?タイトルにある”恋の記憶”は?」

と突っ込まれるかもしれません。
そう、実は、社会人になって、また一般入場者に戻った後、一人のコスプレイヤーの少女との出会いがあったのですが、その部分はまた次回に書かせて頂くことにしましょう。

・・・第02話へ続く(かな?)