【コラム】アニメ放送の地域格差について

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 今週月曜日からは、今年も早くも下半期に入り、そろそろ2013年夏アニメの放送も各作品、順次放送が開始されましたね。

 今期、偶然かもしれないのですが、今まで危惧していたアニメ放送に纏わるある現象があまり発現していないことに気づきました。
 このブログを見てくれるかたで、ずっと関東在住の方々は恐らく知る由もないと思うのですが、主に深夜枠のアニメ放送は関東と関西を比べると関西の方が1週遅れで放送していることが多いという現象です。
 特に関西で言うと、サンテレビ、KBS京都、TV大阪などローカル局の放送作品がそれに該当するのですが、関東ではどこに該当するのでしょう?

▼ 地方局主体放送のアニメ「ロウきゅーぶ!SS」より

ロウきゅーぶ!SS

 私の場合、普段は録画の視聴が少し遅れたりすることもあるので、あまり気にならないといえば気にならないのですが、今のようにスタートアップの時期には、関東では1話目が放送されて、ネットの各種コミュニティで盛り上がってるのに、関西在住の者はそこにどうしても乗り遅れてしまうということがよくありました・・・。時折、この現象がどうにも悔しいやら何やら、私を複雑な気分にさせるのです!!
 まあ、もしかすると関西はまだマシな方で、もしかしたらそれ以外の地域はそもそも放送局自体が少ないだとか、もっと切実な事態があるのかもしれませんが・・・。

 この現象は随分昔からあることで、昔はそんなに気にはなりませんでした。この「昔」というのは今ほどインターネットが発展していなかった時代を指しております。
 そもそも、昔そんなに気にならなかった理由の一つに今のように放送直後(酷い場合は実況とかもありますが)にネタばれをするような書き込み・ブログ記事がなかったからというのがあります。そのインターネットが発展していない状態だと、今のようにリアルに関東地方の盛り上がりを感じることはありませんでしたからね。アニラジなどでも、各番組のパーソナリティーさんは割と地域格差を考慮した発言をされていたと思います。
 まさに、ネット時代の副作用とでも申しましょうか?確かにネット上では情報の地域格差なんて発生はしませんが、TV放送は依然として地域によって随分違うものです。このズレが私にこんな悔しい思いをさせるのでしょうね。

 ただ、これでも昔に比べれば格差はマシになった方でもあります。なぜなら、昔は関東で見れても、関西ではどの局でも放送されないような作品もありましたが、最近では、やっぱり何日かは遅れて放送されはするものの、BS11や、有料であればAT-Xなどの地上波以外の局で見ることができたり、画質の面で譲ればネット配信でみることもできるから、完全に見れないという事態が随分と軽減されたと思います。
 そうですね、この面で言えば、ネット時代の正しい作用として、どの地域でもアニメを見ることができて、ネット時代の恩恵を受けているんだと思います。

▼ BS11にて放送開始されたアニメ「Fate-kaleid liner プリズマ☆イリヤ」より
Fate-kaleid liner プリズマ☆イリヤ

 しかしながら、そもそも各地域でもっと足並みそろえて放送してくれれば、誰もこんな思いをすることはないのでしょうに、なぜ伝統的にこんな放送の仕方になっていたんでしょうね。また今期は、どの作品もわりと関東も関西も足並みそろっての放送開始が多いですが、今後はずっと、足並みをそろえてくれるのでしょうか?
 ネット上調べれば、どこかにその理由が書いてあるのかもしれないですが・・・。まあ、俗に言う「大人のしくみ」というやつなんだと思っておきましょう。
しかし、もし、今後また、関西が1週ずれての放送になるようであれば、私は放送業界に対して改善を求めたいと思います。そうならないことを切に願います。

 今回は関東在住の方には「何のことだろう」、「よくわからないや」的な内容ですみません。地方在住者のささやかな愚痴のように思っていただければ幸いです。次回、この手の話題を取り上げるときは全国共通の問題でもある、「プロ野球中継延長によるアニメ放送時間の変更に対する苦言」になるかもしれませんので、宜しくお願いします。


©蒼山サグ/アスキー・メディアワークス/TEAM RO-KYU-BU! SS
©2013 ひろやまひろし・TYPE-MOON・角川書店/「プリズマ☆イリヤ」製作委員会

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