実録！星宿るしあは見た！！【Twitterを悪用した悪質出会い系サイトの魔の手口！！！】 – 第02話

　熟慮せずにメールを返してしまって、一日が経ちました。正直、この段階では大して気にしていなかったので、なんてこともない、いつもの一日を過ごした日の夜のことです。もちろん、この時はまだ昨日、私が返信をしてしまった「サワコ」さん(仮称)が悪質出会い系サイトの業者が作り出した架空のキャラクターということも知りませんでした・・・。

　日課なので、昨日メールを返した時刻と同じ時間にメールチェックしていたのですが、また、その例の「サワコ」さんからメールが来ていました。

(※上記記載の本名はこの記事を書く際の仮名です。トラブル等を避けるため原文を少し変更致しました。ご了承のほど、宜しくお願いします。)

「うーーん、なんやろね、この人・・・。」

　昨日、思わずメールを返してはしまったものの、正直、このメールを見て、あまり親交を持つべきではないなという考えがよぎりました。むしろ、昨日は心の片隅に追いやった不信感の方が急激に膨れ上がったのです。

「何かが、おかしい！」

今更かと突っ込みたくもなるような言葉が脳裏に浮かびました。この段階で、もはや私には不信感が100％に到達しました。

「まず、このメールの素性を調べるべきや！このメールに少しでも小細工があれば、黒や！」

　私は使用しているメーラーを立ち上げ、今回のメールを右クリックし、[プロパティー]の[詳細]タブを開け、ヘッダ情報を調査しました。
・・・そうすると答えはすぐに見つかりました。

　このメールの真の送信元アドレスに「サワコ」さんのメールアドレスとは別のアドレスが記録として残されていたのです！
　専門的なメール送信の仕組みを説明すると、とても長いストーリーになってしまうので、ここでは割愛させて頂きますが、こういう形でメールが来るのは大抵、業者が専用ＰＣなどを利用して大量にメールを送信している場合や、何かネットワーク上の事情があって、専門的な細工をメーラーなどに施している場合です。ましてやプロフィールで「保母さんしてます♪」などと書いている人がするようなオペレーションではないでしょう。確かに、技術的にはさほど高度なものでもありません。しかしその「保母さん」がそこまでして、私にメール送りつけるような理由が見当たりません。

「・・・出会い系の業者や・・・。」

すぐさまその考えに至りました。正直、予感はあったものの、少しはガッカリもしました。

　さて、私がガッカリするのもここまでです。別にこのまま無視してしまっても特に問題は無いのですが、何となくなくもう少し詳しく相手の正体が気になってしまいました。心境的には、昔、ドラゴンボールでべジータが完全体のセルとどうしても戦いたくなった時の心境に近いものでしょうか、まあ、何せ、これも私の悪い癖の一つです。(例え話がドラゴンボールなのも自分でもどうかと思ったのですが、なんとなく・・・。)

「次は、私のターンだ！！・・・なんちゃって。」

　そこで、私は少し無茶苦茶なメールを送って相手の反応を見つつ、もう少し情報を引き出す試みに出ました。

(※上記記載の年齢はトラブル等を避けるため原文を少し変更致しました。ご了承のほど、宜しくお願いします(笑)。)

こんなメール、自分でも書いてて吹きそうになりました。

自分で自分にツッコミ入れると、

“マクド”　・・・そんなの、どうでもいいでしょ。
“属するファミリー”　・・・ファミリー？「家庭教師ヒットマンREBORN!」の見すぎやろ・・・。
“XX歳”　・・・嘘、ハッタリもいいところ。
“京都府警の専門班”　・・・知りませんよ、そんなの。あるんですかね？
“私はWindows95やWindowsNT40うんぬん” ・・・これは事実！！
“ずっとPCでメール” ・・・思いっきり、スマートフォン・タブレット端末活用してます。

・・・とまあ、こんな感じです。

　でも、私が真に反応を見て楽しみたかったのは、「どんな環境でメールをしてるか」というところです。受信したメールから標準の設定でないのはおおよそ間違いは無いので、これをどう返してくるかというところです。話をはぐらかすのか、それとももう返事が返ってこなくなるのか、それとも項を焦ってさっさと商売の話につなげてくるのか？

さて、どんな反応になるでしょう？